セックスにまつわるエトセトラ

2分で読めるセックスの秘密。

 

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男が女の「カラダ」を見るとき


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2010年9月にEvolution and Human Behaviorという雑誌に掲載された論文によると、男性が女性を選ぶとき、短期間の関係を望んでいるのなら「体のスタイル」で、長期間の関係を望んでいるのなら「顔」に興味を示す傾向があることが分かりました。

顔と体今までの研究でも、「左右対称性」や「くびれのバランス」など、異性の体のどこが魅力的なのか?をしらべる研究はありました。しかし、今回の研究のように、「体」と「顔」全体を比較した研究は初めてとのことです。

テキサス大学の研究グループは375人の大学生を対象に調査を行いました。

実験では、被験者は、「顔と体」どちらも隠した異性の写真を見せられました。そして写真に映っている人物に対して、「短期間だけ付き合えるかもしれない異性である」もしくは「長期間付き合えるかもしれない異性である」と説明を受けました。

その上で、隠されている「顔」か「体」、どちらかだけを見ることを許されたのです。


その結果、「長期間付き合えるかもしれない異性である」との説明を受けた男性では25%しか体を見なかったのに対し、「短期間だけ付き合えるかもしれない異性である」との説明を受けた男性では51%もが写真の体を見ることを選択したのです。

一方、女性を対象に同じ質問をしたところ、「顔」も「体」もほとんど違いはありませんでした。


男女の繁殖戦略の違いが、こういう部分にも現れているのでしょうね。面白いですね。
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【動画】オーガズム中の膣内


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女性がオーガズムに達した時、膣内はどのようになっているのでしょうか。YouTubeで日本語解説付きの動画を見つけましたので、アップします。



ロビン・ベイカーの「精子戦争」によると、オーガズムに達した時に頚管粘液が出てくるのは「子宮頚管内に残っていた(前にセックスした男性の)古い精子を排出し、新しい精子を受け入れるため」だそうです。

もしかすると、繁殖においてライバル達がいる環境では、女性のオーガズムを導くことができる男性こそが繁殖に成功しやすいのかもしれませんね。



パートナーをオーガズムに導くためのテクニックについての情報も充実してきているようです。興味のあるかたはこちらへどうぞ。
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睾丸にまつわる痛い話


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ペニスや睾丸はまさに男性にとって「弱点」です。


女性にとっては想像しにくいかも知れませんが、睾丸に固いものが勢いよく当たったりすると、それはそれは痛いものなのです。ペニスそれ自身も白膜という固い組織で包まれていますから、何か衝撃が加わるとペニス全体に痛みが広がってしまいます(陰茎折症という痛そうな話もあります)。

睾丸にまつわる痛い話こう書いているだけで「男」である僕は睾丸が疼くような嫌な感覚に襲われてしまうのですが、今日はもっと「痛い」話をしましょう。

男性は覚悟してください。チンパンジーの話です。


飼育下では、チンパンジーはしばしば闘争の過程で「相手の睾丸を抜く」ことがあります。

人間の場合手術で睾丸を摘出することはありますが、その場合はもちろん麻酔をかけ、周辺組織をメスで切開してから摘出するわけです。しかし、チンバンジーの場合はそうはいきません。

鋭い犬歯で睾丸に噛み付き周辺組織に穴を開け、手で睾丸を「握りつぶして」しまうのです。睾丸の中にある精巣自体は柔らかい組織ですので、開けられた穴から絞りだされてしまいます……。

男性の皆さん、ごめんなさい。本当に痛いですね。


なぜこんなことをするのか、それはチンパンジーに聞いてみないとわかりません。しかし恐らく、ライバル達との繁殖競争で優位に立とうという本能と関係があるのでしょう。

チンパンジーも「睾丸が繁殖に重要な組織である」ことを知っているのかも知れません。そういう意味では興味深いですね。
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スパルタの女たち


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何年か前、「300」という映画が公開されました。古代都市国家「スパルタ」の男たちが少人数で巨大なペルシャ軍と闘う話です。


スパルタの男たちは少年の頃から戦士として英才教育を受け……という話は実に有名ですよね。現在でも「スパルタ式」などという言葉として残っています。

スパルタそれでは、スパルタの女性はどのような生活を送っていたのでしょうか。

スパルタの女性が結婚するのは大体18歳くらい。相手の男性は20代後半から30代前半が多かったようです。古代にしては両性とも高齢なのはトレーニングや戦争のためでしょうか。多くの場合、結婚は親によって決められたそうです。

女性にとって結婚はロマンティックな営みというには程遠く、まるで人攫いのような扱いだったようです。残された記録によると、結婚すると頭をそられ、子供を生むためだけにセックスを強要されていた生活だったとか。

また、スパルタには嫉妬がなかったのか、花嫁を「共有する」習慣もあったそうです。子育てが上手で生殖能力が高い女性は、複数の男性の子供を身ごもったと考えられています。

彼女たちは子供を数多く生むことが奨励され、彼女たちにとっても最も賞賛される死に方は「出産の途中で死ぬこと」でした。

スパルタの男性は連帯感を強めるために“男性同士で”公に愛し合っていたにも関わらず、男女間のセックスは影に隠れてしなければならなかったそうです。それは、男女間の接触をなるべく減らすことで性欲を高め、セックスでの妊娠率を上げるため。

全ては子作りのためなんですね。


食うか食われるか、古代の熾烈な環境の中で培われた文化とはいえ、現代の我々から見るとなんとも寂しい気がします。
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世界で一番大きなペニス


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ペニスの大きさにこだわる男性は多いもの。


それでは、世界で一番大きなペニスはどのくらいなのでしょうか?現在、記録に残っている医学的に証明された「世界最大のペニス」は、20世紀初頭にRobert L. Dickinsonという医者によって記録されたペニスです。

世界一のペニス何とそのサイズは約34センチ!普通の女性では相手ができないでしょうね。


しかし、正式な記録ではなくとも巨大なペニスを持っていた男性はほかにもいます。

代表的な人物は、70年代から80年代のアメリカのポルノスター、John Holmesです。非公式ですが、彼は自分のペニスサイズを「約38センチある」と主張していたそうです。ただ、彼のマネージャーによると、彼のペニスサイズも約34センチほどだったとか。

ちなみに、彼とベッドをともにした女優によると彼のペニスは「常に柔らかかった」そうです。


しかしJohn Holmesもすでに他界しており、現在、「世界で最も大きなペニス」を持つ男性はニューヨークに住むJonah Falconという一般の男性だと考えられています。

現在39歳の彼はごくごく普通の男性で、母親と二人暮し。やはり約34センチもの巨大なペニスを持つ彼は、残念ながら不況のあおりを受けて無職だとか。ペニスが大きいからといって人生がバラ色になるわけではなさそうですね。
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感情の“匂い”


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今年5月に行われた「科学的心理学会(アメリカ)」年会で報告された研究によると、「親密なカップルは無意識のうちにお互いの“感情の匂い”を嗅ぎ分けている」そうです。


この研究を行ったのはヒューストンにあるライス大学のChen率いる研究チームです。

感情の匂い彼女たちは、1年から7年の同棲歴がある20組のカップルを使って研究を行いました。

カップルを別々に分けた上で「脇の下パッド」を装着してもらい、「幸せ」・「恐れ」・「性的興奮」・「平常心」を感じるような映像をそれぞれ見せました。映像を切り替えるたびに「脇の下パッド」は新しく付けかえました。

そして「“各映像を見たときの汗”が染み込んだ脇の下パッド」をビンにいれ、それぞれのパートナーに嗅がせ、そのときの感情を推測させたのです。


その結果、カップル達は約60%もの確率で汗の匂いからパートナーの感情を“嗅ぎ分ける”ことが分かりました。各感情で的中率に違いはなく、正答率は付き合いが長いカップルであるほど上がったそうです。

うーん。
感情にも“匂い”があるとは驚きですね。「阿吽の呼吸」の秘密はこんなところにもあるのかも知れません。あなたはパートナーの感情を嗅ぎ分けることができますか?
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精液のスピードはどのくらい?


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射精される精子はかなりの勢いがあります。


射精は、ペニス付け根辺りにある筋肉(球海綿体筋)が10回から15回ほど収縮するのにともなって起こります。射精する精子の40%以上は、最初の1回から2回目の筋肉の収縮のときに放出されるそうです。

射精の速度つまり、「膣外射精」したつもりでいても、ほんの少しのタイミングのズレでほとんどの精子が膣内に出されてしまっているかもしれないのです。

だから「膣外射精」は確実性が極めて低い避妊法なんですね。子供を作る予定がない方は気をつけてください。


さて、その射精の瞬間、精液はどのくらいのスピードで飛ばされるのでしょうか。

こんなことも調べている人がいます。精液の速度はおよそ時速50キロだそうです。

男子短距離走の世界記録を持っているウサイン・ボルト氏のトップスピードが44キロほどだそうですから、精液の射出スピードはそれよりも速いということですね。


ちなみに、射精された精子の飛距離にも世界記録があります。その距離はなんと約5.5メートル!ただし、こちらの記事にもありますように、精液が遠くに飛ぶことにあまり意味はありません。
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一杯の精液


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「マスターベーション(射精)をしすぎると背が伸びない」「マスターベーションは筋肉の発達を阻害する」などという人がいます。それは本当でしょうか?


たしかに、精液の中にタンパク質がたくさん含まれているのなら、マスターベーションのし過ぎでタンパク質が欠乏し成長に影響を与える、なんてことが起こるかもしれません。

そういう観点から、今回は精液の栄養成分を見てみましょう。


大体、一回の射精で放出される精液は多くても5mlくらいです。普通はティースプーン一杯程度ですね。その中に含まれる栄養素はどのようになっているのでしょうか。以下が精液の栄養成分です。

総エネルギー 20カロリー
総脂質 6mg
総炭水化物 11mg
コレステロール 3mg
タンパク質 150mg


うーん。微々たるものですね。

タンパク質含量でいえば、標準的な納豆1パックに含まれるタンパク質が約7g(7000mg)です。射精によって失われる精液などはせいぜい納豆数粒分でしょうね。

そういうことですので、成長期の方やトレーニングをされている方も気にせずにマスターベーションしてください。


とはいえ、マスターベーションをすると不応期(Refractory period)と呼ばれるグッタリと疲れた状態になってしまいますので、トレーニング前や試合前などは止めておいた方がいいかもしれません。
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排卵の瞬間-生命の神秘-


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月に一度、女性は「卵子」を「排卵」します。卵巣に蓄えられた卵子を卵管に送り出すことですね。


1回の月経周期で排卵される卵は普通1個で、女性が全生涯を通して排卵する卵子は400個程度といわれています。男性が一回の射精で数億もの精子を送り出すことを考えると、ずいぶん少ないですね。

長い人生でたった400回しか起こらないイベント「排卵」。しかも体の中で起こっていることですから、ごく最近まで「排卵」がどんな風に行われるのか、見た人はいませんでした。


しかし2008年、ブリュッセルの医者Jacques Donnezが、45歳の患者の子宮摘出手術の最中に患者の卵巣で排卵がおこっていることを発見し、写真に収めたのです。以下の図です。

ovulation


Eggと書かれた黄色のものが人間の卵子です。宝石みたいできれいですね。

観察の結果は、以前の常識とは大きく異なっていました。多くの研究者たちは、限られた情報から、卵子は瞬間的に排卵されるものだと考えていました。しかし、卵子の排卵は非常にゆっくりで、完全に排卵されるまで15分もかかったのです。


私たちすべてが、誕生前に「排卵」を経験しているわけですけど、人間の体にはまだまだ分からないことが沢山あるんですね。
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包茎ペニスとコンドームの付け方


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日本人の大部分は程度の差こそあれ、包茎です。


包茎の方の中には、コンドームをどのように装着するべきか、自信のない方がいるかと思います。youtubeで検索したところ、すばらしい解説の動画がありましたのでアップしておきます。アクセス数が多い動画ですのですでにご存知の方も多いかもしれません。



動画で解説している方は泌尿器科医の岩室紳也さんです。彼のHPもペニスの情報が満載です。一読すればペニス・性・性病に関するさまざまな疑問が解決することと思います。
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失恋は薬物依存症よりも苦しい


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米国ラトガーズ大学のヘレン・フィッシャーは「愛」を研究している学者です。彼女は、男女の間にどのような生物学的・化学的な作用があるのかを調べています。以前もこの記事で彼女の名前を出しましたね。


さて、Journal of Neurophysiologyという学術雑誌に今年7月に発表された彼女の論文によると、「失恋は薬物依存症よりも苦しいかもしれない」そうです。

失恋は薬物依存症の治療よりも辛い研究グループは、15人の失恋した男女(男5人、女10人)を実験に用いました。被験者は最近失恋したばかりで、しかしまだ前の彼女/彼に激しい恋心を抱いている人たちです。被験者たちは、歩いている時もほとんど別れた恋人のことを考えている、そんな心理状態だそうです。

研究グループは彼らに別れた恋人の写真を見せ、脳のどの領域が活発に活動するかを調べました。……ある意味、とても残酷な実験ですね。


その結果、脳の「腹側被蓋野」「側坐核」「眼窩前頭皮質」「前頭前皮質」「島皮質」「前帯状皮質」が激しく活動していることが分かったのです。

なにやら呪文のような単語ですが、これらの領域はそれぞれ以下のように役割分担されているそうです。

  • 「腹側被蓋野」=激しい恋に落ちている時に活動する領域
  • 「側坐核」「眼窩前頭皮質」「前頭前皮質」=コカインやタバコ依存症患者が薬物を求める時に活動する領域
  • 「島皮質」「前帯状皮質」=身体的痛みに反応して活動する領域


失恋というものは、薬物依存に身体的な痛みを合わせたような苦しみなのですね。

こういう所に、ストーカーや恋愛のもつれによる殺人の原因があるのかもしれません。しかし、すでに経験されている人は分かると思いますが、失恋の痛みは時間と共に薄まって行くものです。また研究によると、脳が失恋から回復するためには、1人で思い悩むよりも誰かに話すほうが良いようです。

悲しい失恋をされた方は、1人で苦しみを抱え込まないでくださいね。
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人は何歳までセックスをするのか?


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今年3月、British Medhical Jornalという雑誌に掲載された論文によると、65歳から74歳の男性のうち、67%は過去一年間にセックスをしたことがあるそうです。


さらに75歳から85歳のグループでも、3割以上もの男性が性的に活発であると報告されています。高齢になってもオトコなんですね。

人は何歳までセックスをするのか一方女性ではどうなのでしょうか?同じ調査によると、65歳から74歳のグループでは40%、75歳から85歳のグループでは17%しか性的にアクティブではないようです。

おそらく、この男女の違いはあの偉大な薬「バイアグラ」の影響もあることでしょう。老人であっても勃起を持続することができるようになるからです。しかし、もちろんそれだけでは説明できません。バイアグラが発売される前のデータからも、男女の違いは認められるのです。


それでは、「セックスの欲求」についてはどうなのでしょうか?研究によると、57歳から64歳のグループでは、77%の男性が「セックスをしたい」と答えているのに対し、同じように答えた女性は36%しかいません。

このことは、多くの高齢女性がパートナーの要求に応じて望まないセックスをしている可能性を示しています。


なぜ、このような男女の違いが生じるか、この研究は説明できてはいません。しかし、高齢女性がセックスを嫌がる理由は閉経後の「潤い不足」による「性交痛」が原因だという報告もあります。


それだけが問題なら、潤いゼリーの使用などで解決できるかもしれませんね。いずれにせよ、カップルで解決しなければならない問題のようです。

健康であれば、人は死ぬまでセックスができるのですから。
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性器への触れ方


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前回、前立腺マッサージの動画を紹介しました。今回は性器の愛撫の仕方の動画を紹介します。







前回の動画の関連動画として出ていたので、もう見た方もいるかもしれませんね。

こちらでは、これらの動画のノーカット版(英語)を1つ10ドルでダウンロードできるようです。アナルの愛撫法もあるみたいですよ。
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ストレスは妊娠を遅らせる


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高年齢、喫煙、肥満、アルコールなどが妊娠率に影響を与えることはよく知られています。


しかし最近、オックスフォード大学とアメリカ国立衛生研究所のチームにより、ストレスレベルが高いほど妊娠する可能性が低くなるという研究結果が報告されました。

ストレスは妊娠を遅らせる研究は18歳から40歳までの“妊娠を望む女性たち”を対象に行われました。

彼らは、生理周期ごとに被験者から唾液サンプルを集め、唾液中に含まれる「コルチゾル」と「アルファアミラーゼ」の量を測定しました。

コルチゾルは長時間にわたるストレスの指標になり、アルファアミラーゼは短時間のストレスの指標となる物質です。


一定期間の後、各被験者の妊娠状況を調べたところ、「アルファアミラーゼ」のレベルが高い女性たちはストレスがない女性たちに比べて、12%も妊娠率が低いことが分かりました。一方、「コルチゾル」のレベルが高い女性たちでは妊娠率に違いはありませんでした。


「アルファアミラーゼ」が指標となる“短時間のストレス”とは、自然の状況では捕食者や外敵が現われ、それに立ち向かわなければならない状況で生じる生体反応だと思われます。

もしかしたらそういった“子育てに不都合な環境”では、女性の体は妊娠をセーブしてしまうのかもしれませんね。


いずれにせよ、子供を望むカップルはできるだけリラックスした環境を作ったほうがいいかもしれません。
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蒸気機関のバイブレーター


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以前の記事で、電動バイブレーターの歴史について書きました。


しかし、女性をオーガズムに導く“治療法”が一般的だった西洋では(参考)、道具を使って性器を刺激するというアイデア自体は古くからあったようです。

vib最初のバイブレーターは水力を利用したものであったと考えられています。

ローマ時代の遺跡には性器を刺激できるような配置の水道菅があるようですし(残念ながらバイブレーターとして使ったという証拠はありません)、4世紀には聖ジェロームによる「性欲を刺激するので女性はお風呂に入るべきではない」という記述が見つかるそうです。


少なくとも1700年代の後半までには、水力を利用したバイブレーターが開発されています。その多くは、貯めた水を高い圧力で性器にむけて放射するものだったようです。

しかし、それらの道具は高水圧ゆえに痛みを生じたり、皮膚が荒れて炎症をおこしたりと、あまり使い勝手のいいものではありませんでした。


一方、世界初の機械式のバイブレーターは、フランスで開発された“THE TREMOUSSOIR”という機械です(図A)。これは巻き上げ式で、キーを差し込んでバネを巻き上げ、その動力で本体を振動させるものだったそうです。

その後、1869年にはアメリカのGeorge Taylorという人によって蒸気機関(!)を利用したバイブレーターが開発されています(図B)。


しかしこの機械は見た目もゴテゴテしていてあまりにも巨大です。小型のバイブレーターを簡単に入手できる現代に生まれた私たちは、やはり幸せですね。
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再生医療と人工ペニス


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2009年末、研究室で培養された組織を埋め込むことにより、完全に機能する「人工ペニス(の一部)」が作られたという研究が発表されました。ウサギで行われた実験です。


この研究を率いたのは、米国Wake Forest大学のAnthony Atala博士です。

AP彼は細胞をスプレーでコラーゲンの“型”に吹き付けることにより原型を作り、それを培養液中で培養することで器官を再生するという画期的な方法でよく知られた研究者です。彼の研究グループはすでにその方法を使って実にさまざまな組織を作っています。

その彼らが次に着手したのが「人工ペニス」の研究というわけです。

彼らはペニスの勃起に重要な役割を果たす組織である「海綿体」を成型・培養し、それを外科的に取り除いたウサギへと移植したのです。

その結果、移植された多くのウサギで人工ペニスの勃起が確認され、そのうちの何匹かは子供を作ることさえできました。


しかも興味深いことに、なぜか、人工海綿体を移植されたウサギは正常のものよりも「好色」だったそうです。海綿体の機能と性欲には関連があるのでしょうか。


いずれにせよ、この研究はペニスの機能的問題でセックスができなくなった人々の希望になるかも知れません。
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金持夫婦は男の子を生みやすい


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以前の記事でも紹介しましたが、一般的に、女性より男性の方がより多くの子供を作るポテンシャルがあります。


その理由は、単純に体のつくりの違いです。男性は複数の女性に子供を産ませることができますが、女性は自分で産まなければならないからです。

sonしかし男性のツライ所は、「女性を惹きつけるような地位や経済力」がなければわずかな子孫を残すことすら出来ない可能性があることです。

逆に言えば、地位や経済力があるのならば、子孫繁栄という点では女性よりも男性の方が有利です。より多くの女性を惹きつけセックスするチャンスが増えますからね*。

*この話は現代の私たちには必ずしも当てはまらないかもしれません。生き物としてのヒトの話です-参考


ところで、地位や経済力は受け継ぐことができます。と、いうことは、地位の高い夫婦ほど男の子を生めば子孫繁栄には効果的ということになります。実際はどうなのでしょうか?

なんと実際に地位の高い夫婦ほど、男の子を生む率が高いことが示されているそうです。代表的な例がアメリカ大統領の子供たちです。

一般的なカップルから生まれる子供の男女比は、男:女が105:100です(男児の方が死亡率が高いため少し多目に生まれると考えられています)。それに対して、アメリカ大統領夫妻の子供たちの男女比は男:女が148:100!!(1997年時点)。ものすごい違いですね。

ちなみに、もちろん逆もあります。そう、経済的、環境的に恵まれない状況の女性は「女の子」を多く産む傾向があるのです。


それにしても、この男女比を決めている要因は何なのでしょうか?地位や経済力がある男性は“男”精子ばかりをたくさん作るのでしょうか?


……そうではないと考えられています。おそらく“男女の産み分け”の原因は女性の子宮内にあります。まだその機構は全くわかっていませんが、状況によってどちらかの性の受精卵を着床させないような仕組みがあると考えられています。

人間の性というものは非常に柔軟にできているのですね。


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幼年期のつらい環境は思春期の開始を早める


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身体的発育が早い少女は、異性との交際やセックスを早くから開始する傾向があります。さらに、発育が遅い少女と比べると、より多くの異性とセックスする傾向があると報告されています。このことは、性感染症や望まない妊娠などのリスクを高めると考えられます。

一方で、近年、少女の思春期が早まってきていることがたびたび問題になっています。アメリカでは、7歳までに胸が膨らみはじめてしまう少女が10%もいるということです。

思春期の開始しかしなぜ、少女の思春期は早まっているのでしょうか?もしかしたらそれは「進化の過程で獲得した能力」なのかもしれません。


先日発表された英国バークベック大学のJay Belskyらの研究によると、幼年期に不安定な環境で育てられた少女は、安定的な環境で育てられた少女に比べて思春期の開始が早くなる傾向があるそうです。

彼らは373人の少女を長期間にわたって調査しました。生まれて15ヶ月後に母親との関係を調べ、その後9歳から15歳になるまで、身体的成熟度を追跡したのです。

15ヶ月時点での調査とはどのようなものかというと、研究室で母親と赤ちゃんをいったん離し、再開させた後で赤ちゃんがどのような反応をするか見るというものです。

赤ちゃんが笑ったり、声を上げたり、手を伸ばしたり、母親に対して嬉しそうな行動をとったときには「母親との関係が強い」と評価し、再開した後でもそのような行動が認められなかった場合には「関係が弱い」と評価しました。

その結果、「母親との関係が弱い」と評価された少女は、平均して2ヶ月から4ヶ月、思春期と初潮の開始が早かったことが明らかとなったのです。



生き物にとって、幼年期の環境が悪いという状況は生存率の低下を意味しています。繁殖のチャンスをできるだけ高めるために、体は身体的成熟を早めるのかもしれません。

とはいっても、思春期の開始時期が早まっているのはここ150年ほどの傾向です。幼年期の環境だけが主要因ではなく、栄養的に満たされているという理由も大きいと思われます。
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Uスポット-知られざる性感帯2


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前回のAスポットに続いて今回もあまり知られていない女性器の性感帯を紹介しましょう。その名も「Uスポット」です。


Uスポット
U-spot)はアメリカの研究者たちが発見した性感帯です。尿道口の上と両脇を囲んでいるツメの先ほどの領域です(図、黄色でしめした部分)。研究者たちによると、この部分を優しく刺激することにより思いもかけないような性反応が得られるとのことです。

uspot女性器と男性器は発生学的には同じ器官です。男性の亀頭の尿道口周辺が非常に感度が高いことを考えると、Uスポットが性感帯なのは納得ですね。指や舌、ペニスの先端などで優しく刺激するといいでしょう。


イギリスの性科学者ロイ・レヴィンによると、Uスポットの一部は性交の際にペニスのストロークにあわせて“巻き込まれる”そうです。そのことから彼は、ペニスのピストンでオーガズムに達することができる女性は、Uスポットの感受性が高いのではないかと考えているようです。

一方で、膣口と尿道口の位置関係により、ピストンでもUスポットが“巻き込まれない”女性も存在します。そのあたりが「膣イキ」できない理由になっているのかもしれません(関連記事)。


とにかく、Uスポットは非常に感度の高い性感帯です。しかし女性の場合、尿道口の付近を触りすぎると尿路感染症のリスクが高まりますので注意が必要です。尿路感染症の予防はこちらの記事を参考にしてください。
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Aスポット-知られざるヴァギナの性感帯


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クリトリスやGスポットは女性器の性感帯として有名です。


しかしそれらの他にも、性感帯として報告されている場所は少なくとも2か所あります。今回はそのうちの1つ、「Aスポット」を紹介しましょう。

A-spotAスポット(A-spot, AFE-zone, Anterior Fornix Erogenous Zone)は膣の腹側、子宮頚部と膀胱の間にあります。Gスポットとしてよく知られている場所よりもさらに奥になります。


Aスポットの存在は、マレーシアの性科学者Chua Chee Annによって1993年に見出されました。彼は「膣の愛液不足」に悩む女性に対する研究の過程で、Aスポットを刺激すると愛液の分泌が増加することを発見したのです。

更に彼は、193人のマレーシア人の女性に対してAスポットの刺激を行い、そのうち182人の女性で「多量の愛液の分泌」「快感の増加」「オーガズム」などの反応を認めたということです。


Gスポットは小さな領域に限定されていますが、Aスポットはそれよりも広い領域にわたるといわれています。また、Gスポットが比較的強い刺激に対して反応するのにたいし、Aスポットは軽くて優しい刺激に対して反応するといわれています。

弱い刺激であっても、継続することで非常につよいオーガズムを導くことができるそうです。


日本ではAスポットの存在はほとんど認知されていませんが、アダム徳永氏の著作には、彼が発見した性感帯として「Tスポット」が紹介されています。そのTスポットがまさに今回紹介した「Aスポット」だと思われます。さすがですね。

しかし、Aスポットは性感帯としてはまだ不明な部分も多く、全ての研究者が受け入れているわけではありません。これから研究が進めばもっと色んなことが分かってくるかもしれませんね。
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