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022012
仲人に「初夜権」?
「結婚するのなら相手は処女でなければならない」なんて、いかにも伝統的な考え方のように感じます。
「処女性を重要視すること」は生物学的にも説明しやすいことではあるのですが、日本の長い歴史においてはかならずしもそうではなかったようです。
それどころか、過去には全く反対に「処女のままではこまる、処女のまま嫁に出すわけにはいかない」という時代もあったことがわかっています。
そのような風習は地方によっては昭和初期まで続いていたようで、昭和22年の新聞にもそれに関する投書がありました。ちょっと紹介します。
それによると……敗戦から間もない時のこと、福島県の某村である若者が花嫁をもらうことになったそうです。ところが、つつがなく結婚式が終了したとき、仲人が花嫁の手をひいて帰ろうとしたのです。
実はこの地域では、仲人が「初夜権」をもっており、花嫁が一人前の女性であることを証明したうえで、花婿に「下げ渡す」という伝統的なルールがあったようです。
この古い風習に猛然と反対した花婿を代表とする若者グループと、村の長老たちとの間で論争があり、結局花婿側の意見がとおった……とのことです。
このような風習はなにも福島県にかぎりません。日本全国にみられたことがわかっています。新聞に取り上げられるくらいですから、当時としてもめずらしいことではあったのでしょうが、少なくとも、昭和初期くらいまではこのような風習が残っていたのですね。
「処女性を重要視すること」は生物学的にも説明しやすいことではあるのですが、日本の長い歴史においてはかならずしもそうではなかったようです。
それどころか、過去には全く反対に「処女のままではこまる、処女のまま嫁に出すわけにはいかない」という時代もあったことがわかっています。
そのような風習は地方によっては昭和初期まで続いていたようで、昭和22年の新聞にもそれに関する投書がありました。ちょっと紹介します。
それによると……敗戦から間もない時のこと、福島県の某村である若者が花嫁をもらうことになったそうです。ところが、つつがなく結婚式が終了したとき、仲人が花嫁の手をひいて帰ろうとしたのです。
実はこの地域では、仲人が「初夜権」をもっており、花嫁が一人前の女性であることを証明したうえで、花婿に「下げ渡す」という伝統的なルールがあったようです。
この古い風習に猛然と反対した花婿を代表とする若者グループと、村の長老たちとの間で論争があり、結局花婿側の意見がとおった……とのことです。
このような風習はなにも福島県にかぎりません。日本全国にみられたことがわかっています。新聞に取り上げられるくらいですから、当時としてもめずらしいことではあったのでしょうが、少なくとも、昭和初期くらいまではこのような風習が残っていたのですね。