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032012
女性器による魔除け
世界のさまざまな地域で、「女性器による魔除け」の風習があったことが知られています。
たとえば、17世紀のフランスの詩人Jean de la Fontaine(ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ)は創作した寓話の中で、女性が女性器を見せつけることにより悪魔を追い払うシーンを描いています。
女性器を見せつけられた悪魔はそれを恐れて退散し、彼女は村を守ったという物語です。
そればかりではありません、古代ギリシャではおおぜいの女性がスカートをめくりあげて生殖器を露出させ、ペルシャ軍を撤退させた伝説が残されています。
アフリカでは現代でもそのような慣習が残されているそうです。カメルーン西部に住むコム人の社会では、「アンルー」という生殖器を見せつける風習があります。「アンルー」とは「追い払う」という意味で、女性をいじめるか罵るような罪を犯した男性に懲罰を与えるための風習です。
なんでも、おおぜいの女性で罪を犯した男を取り囲み、歌を歌い激しいダンスをしながら生殖器を見せつけるとか。
1958年には7000人の女性たちが立ち上がり、「アンルー」により政府に対し抗議をおこなった結果、交渉に勝利したという記録が残されています。
おそらく、このような女性器により「悪い物を払う」という信仰は、「命を生み出す女性器の力」に対する崇拝から生じたものなのでしょうね。