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022012
偉人たちの「性欲」観
ミシェル・ド・モンテーニュ
16世紀ルネサンス期のフランスを代表する哲学者。「エセー」であまりにも有名。
全世界の動きは交合を目指す。全ては交合への欲望に貫かれている。これこそ、一切を左右する中心点である。
うーん、生物学的な観点からみると、実に深いですね。「性欲にドライヴされる人間」を的確に表しているようです。
フリードリヒ・ニーチェ
ドイツの哲学者・古典文献学者。「ツァラトゥストラはかく語りき」など。
ある人間の性欲の程度と性質は、彼の精神の頂点まで及ぶ。
これも、モンテーニュと一緒ですね。理性では抗えない性の衝動の激しさを適切に指摘しています。
アントゥール・ショーペンハウエル
19世紀ドイツの哲学者。
性欲は、最高の頭脳の持ち主でさえもしばしの間混乱させ、政治的交渉の合間にも顔を出すことをはばからず、もっとも貴重な関係をも解消させ、もっとも固い絆をも断ち切らせ、ある時は生命を、あるときは健康を、またあるときは財産や地位や幸福を犠牲にさせる。
とまあ、三者三様で表現の仕方は違いますが、性欲の本質をついていると思います。
生物学的な理解に乏しく、「性欲に溺れることは絶対悪」というキリスト教的価値観が支配的だった時代に、「オーガズムは理性を超える衝動である」ことを指摘しているのはすごいですね。
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