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女性のオーガズムはなぜ存在するのか、3番目に紹介するのは「ジャックポット説」です。ジャックポットはカジノなどでの大当たりのことですが、この説は女性のオーガズムをそれに例えたものです。
この説はイギリスの心理学者グレン・ウィルソンによって提唱されました。
心理学では「ご褒美」を毎回もらうよりも、「時々」もらう場合のほうが学習効果が高いことがよく知られています。
これはどういうことでしょうか。例えば、ボタンを押すとお菓子が出るような2つの装置にネズミをそれぞれ入れるとします。片方の装置は「押せばかならず出る」ようにセットされ、もう片方は「押しても時々しか出ない」ようにセットします。そしてある時、突然、どちらの装置も「押しても全くでない」ようにするのです。
そうすると、「必ず出るボタン」で学習したネズミはすぐに諦めてしまうようになるにもかかわらず、「時々のボタン」で学習したネズミはなかなかあきらめず、長時間の困窮に耐えてボタンを押し続けるのです。
パチンコなどのギャンブル中毒を考えていただくとわかりやすいかも知れません。
つまり、ウィルソンによると「女性のオーガズムはジャックポットのように低頻度でしか起こらないからこそ、女性は夢中になり性行為を繰り返す」のです。
この説は、女性にオーガズムが存在する理由、そしてオーガズムを低頻度でしか得られない理由を説明できるという点で優れています。
しかし、この説にもやはり欠点があるのです。人間以外の動物のメスにはオーガズムがほとんど観察できないことは以前の記事で紹介しましたが、この説では、オーガズムがなぜ人間の女性だけにあるのか説明できないのです。また、オーガズムを全く得られない女性も存在するという事実についても説明できません。
というわけで、この説も不十分のようです。「生物学的に」女性のオーガズムを解釈するのは実に難しいことなんですね。
この説はイギリスの心理学者グレン・ウィルソンによって提唱されました。
心理学では「ご褒美」を毎回もらうよりも、「時々」もらう場合のほうが学習効果が高いことがよく知られています。
これはどういうことでしょうか。例えば、ボタンを押すとお菓子が出るような2つの装置にネズミをそれぞれ入れるとします。片方の装置は「押せばかならず出る」ようにセットされ、もう片方は「押しても時々しか出ない」ようにセットします。そしてある時、突然、どちらの装置も「押しても全くでない」ようにするのです。
そうすると、「必ず出るボタン」で学習したネズミはすぐに諦めてしまうようになるにもかかわらず、「時々のボタン」で学習したネズミはなかなかあきらめず、長時間の困窮に耐えてボタンを押し続けるのです。
パチンコなどのギャンブル中毒を考えていただくとわかりやすいかも知れません。
つまり、ウィルソンによると「女性のオーガズムはジャックポットのように低頻度でしか起こらないからこそ、女性は夢中になり性行為を繰り返す」のです。
この説は、女性にオーガズムが存在する理由、そしてオーガズムを低頻度でしか得られない理由を説明できるという点で優れています。
しかし、この説にもやはり欠点があるのです。人間以外の動物のメスにはオーガズムがほとんど観察できないことは以前の記事で紹介しましたが、この説では、オーガズムがなぜ人間の女性だけにあるのか説明できないのです。また、オーガズムを全く得られない女性も存在するという事実についても説明できません。
というわけで、この説も不十分のようです。「生物学的に」女性のオーガズムを解釈するのは実に難しいことなんですね。